2013/04/30

#698 Sport Matters Group 研究 (2)

「ミルズ報告」について

本家「スポーツマターズ・グループ(Sport Matters Group:SMG)」が形成された発端が、カナダ初の連邦レベルのスポーツ政策として位置づけられる「Canadian Sport Policy:CSP」の策定に向けての一部関係者の非公式な議論をする集まりからであったことはSMJブログ#696でご紹介しました。…CSPは、その後改定され、現行のカナダの連邦スポーツ政策は2012年に策定された「Canadian Sport Policy 2012:CSP 2012」となっています。

今回は、そのCSP策定に向けて連邦政府を動かす主たる根拠となったと思われる「ミルズ報告」についてまとめることにします。

カナダにおける「スポーツ産業」について調査をするために1997 年11 月に設置されたデニス・ミルズ(Dennis Mills)下院議員が委員長を務める「カナダ民族遺産に関する下院常任委員会・スポーツ調査小委員会」は、215 のスポーツ組織等への質問調査(109 団体から返答)を行うとともに1 年間で計23 回の公聴会(41 参考人)を開き、最終的にスポーツ政策に対する69 項目の勧告を含む報告書(「カナダのスポーツ:リーダーシップ、協同および説明責任(SPORT IN CANADA: Leadership, Partnership and Accountability)」)を1998 年12 月に公表した。これが通称「ミルズ報告(Mills Report)」である。

同委員会が設けた調査領域は以下の3点でした。…69の勧告内容については省略します。

1. Measurement of the economic impact of sport on a national and regional basis.
2. The contribution of sport to the cultural sphere, particularly with a view to finding evidence of sport's impact on national unity and how this might be enhanced.
3. The potential scope of, and rationale for, federal involvement - or increased federal involvement - in the promotion of (and participation in) amateur sport in Canada.

ミルズ報告についても深く研究してみたいのですが、まずはSMG研究を優先します!

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