2012/12/10

#583 ロンドン五輪検証報告書の検証 (6)

“おわりに” を読んでみて…

検証報告書のまとめの部分(26-27ページ)を読んでみました。…これまでSMJブログで見てきました①JISSのスポーツ医・科学支援、②NTCでの高度なトレーニング、③マルチサポート事業がロンドン五輪(2012)の好成績に多大な影響を及ぼしたと結論付けられていました。そして、2014年のソチ冬季五輪、2016年のリオ五輪及び2020年五輪(※東京開催招致活動中)に向けて、これらの更なる充実が期待される…と記されていました。

検証チームによるものか、文科省の見解かは分かりませんが、「・・・安定した財源の確保は必須条件であり、スポーツ界のみならず、社会全体の理解を得ながら進めていくことが必要である。」との指摘が、やはりありました。…同感です!

以下は、検証報告書を通じてはじめて知ったことなどです。

「2012 ロンドンオリンピック強化支援の検討に関する懇談会(2012 ロンドンオリンピック強化タスクフォース)」(※文部科学省副大臣主催で2011年に設置)が機能して成果につながった

「TEAM JAPAN Data Book 国際競争力2011」(※JOC, JISS他で2006年から作成)の活用等が競技力向上やメダル獲得の重要な要素となっている

「メダルポテンシャルアスリート育成システム事業」(平成24年度~)が開始される

<Terry's memo>
 先日(12/1)の学会シンポジウムで、文科省の方が日本の国際レベルでの選手層の薄さについてデータをもとに説明しておられました。そんなこともあって「メダルポテンシャル・・・」が開始されることになったようです。
 SMJブログ本シリーズでは「検証報告書」を簡単にまとめてきました。本文以外に各種資料が掲載されていますので、次回はそれらを基にして、あれこれ考えていきたいと思います。では、おやすみなさい!

※参考・引用資料:「ロンドンオリンピックにおける選手育成・強化・支援等に関する検証チーム 報告書」http://www.mext.go.jp/component/b_menu/shingi/toushin/__icsFiles/afieldfile/2012/11/27/1328609_1.pdf

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