2012/11/28

#570 大学でのキャリア教育 (2)

本当に必要なことは…

例えば、テニス未経験者にテニスを教えるときに、その対象者が「楽しみたい」「上達したい」「大会に出て勝ちたい」などの目標を持っている場合は何の問題もないのですが、そうでない場合、すなわち「テニスをする動機の薄い」対象者を指導するのはとても厄介です。…まるで、親に無理やりテニススクールに連れてこられた小学生低学年の子供に指導するようなものです。

 後者を指導する場合、皆さんならどうするでしょうか?

当たり前の話ですが、まずは「テニス好き」にすることだと思います。…様々な練習プログラムを通じて結果的に「テニス好き」になったというのではなく、意図的にそうなるように仕向ける(仕掛ける)のです。…その結果、「テニス好き」になってくれれば“問題解決”となります。

…数年前、大学(TSU)のキャリア教育で本当に必要なことは「学生の意識を改革すること!」と考えるに至りました。…どんなに工夫したプログラム及びその体系を提供しても期待するほどの成果が上がらなかったのは、そのポイントを見落としていた、ということに気がついたからです。

もちろん「意識の高い学生」もいますので、様々なキャリア関連プログラムを提供することは意味があります…が、そうでない学生の「意識改革」を促すような“有形or無形”の仕掛けがなければ、プログラム全体としては不十分と言うことになります。

…では、どうしたら「意識改革」できるのか?

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