2011/02/18

#39 解説:カナダのスポーツ政策(3)

 (3) 「フィットネス・アマチュアスポーツ法(1961年)」 制定の政治的背景

カナダにおける連邦レベルの初のスポーツ法は、1961年に制定された「フィットネス・アマチュアスポーツ法」(以下、「1961年法」)です。……ただし、それ以前にも、連邦レベルのスポーツ法的な、あるいはレクリエーション活動に関わる法律が幾つかありました。いずれ紹介しますが…

#38で書いたように、1961年法の制定において ディーフェンベーカー首相の強いリーダーシップがあったことは間違いないのですが、一つの法律が誕生するには様々な背景があるのも、また事実であります。

今回は1961年法制定の政治的な背景について紹介します。Terry としては主として3つの政治的背景があったと考えています。

1) 条件付き補助金による連邦制の維持及び集権化
 1961年法第5条及び第6条により、同法は「連邦−州間費用分担プログラム」を行うための法律であることから、条件付補助金による連邦制の維持及び集権化という政治的意図が同法成立の背景に少なからずあったと考えられます。
2) 2つの政府(連邦及び州)レベルで起こった政権交代
 ①連邦レベルの自由党から保守党への政権交代
 ②ケベック州におけるユニオン・ナショナル党から自由党への政権交代
    ※詳細は省略しま~す!
3) カナディアン・アイデンティティ確立のための文化政策の影響
 文化活動におけるカナダ審議会の成功を、スポーツ分野においても実現させようとする動き(発言)が議会でありました。

ブログでの解説の限界です。ご容赦を!

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