2011/02/10

#31 スポーツプログラムの企画・運営 (4)

本シリーズの最終回は、Terry の勤務する大学の スキー&スノーボード実習 について紹介させていただきます。1997年4月から専任教員3名による現体制がスタートしました。その体制も、今年で15年目を迎えます。……そこで、今後もSMJブログに度々登場すると思いますので、Terry 以外のスタッフ二人を紹介します。

Prof. Woods (さん) …… ボスです! 専門:サッカー他 
Coach K (さん) …… 若手!?のエースです! 専門:バスケットボール他

我々3人は野外活動の専門家ではありません。したがって、他の大学のウインタースポーツの実習から学ぶべき点は多々あると思っています。ただ、我々独自の取り組みとしてアピールできる点も若干あるのでは…という思いもあります。

まず、3人の中での共通認識は…当然のことなのですが…「リスクマネジメントの徹底」です。以下は、その具体的な実践事項です。

① 実習に看護師を帯同させている
② スノーボードコース選択の学生には全員ヘルメットを着用させている ※大学の備品
③ 大学で加入している保険以外に民間の保険(傷害+賠償責任)にも加入している
④ 指導に直接入らない 指導補助 兼 パトロール担当教員 を配置している
⑤ 専任教員全員(3名)が「アマチュア無線技士4級」を取得し、トランシーバーを活用している
⑥ 毎晩スタッフミーティング(看護師を含む)を実施している

その他

⑦ 特別の事情がない限り、実習地・宿泊場所を固定している
⑧ 無理を聞いていただける業者さん!?との信頼関係が構築さている
⑨ 値切りの達人がいる(リフト券、バス貸切料など)
⑩ 専任教員の役割分担が明確になっており、チームワークが機能している

エピソード

アマチュア無線の資格を取りませんか?
えっ……いいけど……
……じゃ、みんなで受ける?
そうしましょう!

(Coach K さん は余裕、Woods さん と Terry は徹夜のお勉強)


    ~専任教員3名全員合格~


……自分だけ落ちなくて良かったぁ!

それでも、スポーツには事故がつきもので、今回の実習でもけが人は出てしまいました。ただし、スキー場のパトロールにも助けられ、可能な限りの対応を取ることができました。

看護師を帯同させたり、講習中に無線機(トランシーバー)をフル活用している実習は少ないようです。このように、スポーツプログラムの企画・運営上、リスクマネジメントは必ず押さえておく必要があると思っています。

さて、私は誰でしょう? (完)


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